読むセミナー

 

「中小事業主掛金納付制度」と「ハーフタックス養老保険」 2018.06.20

(※)中小事業主掛金納付制度 … iDeco(個人型確定拠出年金)に加入する従業員に会社が掛金を補助する制度です。2018年5月から始まりました。100人以下の中小企業が対象です。この記事の最後に制度の詳細があります。

●お伝えしたいこと
中小事業主掛金納付制度は従業員の老後資金作りの援助、ハーフタックス養老保険は従業員退職金制度の財源準備、です。両者は目的が違います。そこで以下のような整理してみました。(1)従業員退職金制度がある会社
退職金の財源準備をせずに中小事業主掛金納付制度を採用することは、潤沢な資金がある場合の除いてお勧めしません(中小事業主掛金納付制度は退職金の財源準備手段になりません)。
(2)従業員退職金制度がない会社
今後、
従業員退職金制度を創設するか、中小事業主掛金納付制度を採用するか、を比較検討することはあっていいことだと思います。
(※)従業員退職金制度がない会社でハーフタックス養老保険に加入している会社もありますが、この記事では説明を割愛します(この点については7月セミナーではご説明します)。


●上記をお伝えする背景
中小事業主掛金納付制度とハーフタックス養老保険のマーケット(対象とする従業員)は下図のとおり、おおよそ同じです。したがって、社長さんが、ついつい「どちらを選ぶか」というような二者択一的な発想になってしまうと思いましたのでお伝えする次第です。


●中小事業者掛金納付制度
(1)概要
・この制度は、会社が従業員の老後資金作りを応援することが目的です(下図参照)。
・具体的には、iDeCo(個人型確定拠出年金)に加入している従業員、これから加入する従業​ 員に対して、会社が掛金を上乗せすることができる制度です。
・従業員は、個人負担の掛金と会社上乗せ掛金の合計額で老後資金をより多く準備できます。
・上乗せ掛金は、従業員においては給与課税されず、会社においては損金に算入できます(個
 人負担の掛金は給与から天引きされます)。

(2)この制度が使える主な条件
・従業員が100人以下であること。
・企業型確定拠出年金、確定給付企業年金、厚生年金基金のいずれも実施していないこと。
・従業員と会社がこの制度導入に同意していること。
・掛金の額は、個人負担分と会社上乗せ分の合計で月23,000円以下であること。
・従業員個人がiDeCo(個人型確定拠出年金)に加入すること。


●7月セミナーと中小事業主掛金納付制度
中小事業主掛金納付制度と同じようなしくみを生命保険で作れないか、という視点で労基法や税法上の注意点をご説明します。

ご予約・お問合せ

ご予約

下記からお願いいたします。24時間受け付けております。

お問合せ

ご予約の前にお聞きになりたいことがある場合は下記のお問合せフォームまたはお電話でお願いいたします。

03-6423-0640