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借入金の返済が損金にならない理由 2023.05.15

●お伝えしたいこと
損金とは純資産を減らす取引の計上方法のことです。借入金の返済は資産は減りますが純資産は減りません。したがって借入金の返済は損金になりません。

●借金の返済
下記(1)は借金を返済する前、(2)は借金のうち10を返済した後です。
(1)預金100、借金30、預金と借金の差額70
(2)預金  90、借金20、預金と借金の差額70

ご覧のように返済後は預金は減っていますが預金と借金の差額は減っていません。ということは財政状態が悪化してないということですから借金の返済は損失ではありません。したがって損金計上できません。

●光熱費の支払
下記(3)は光熱費10を支払う前、(4)は支払った後です。
(3)預金100、借金30、預金と借金の差額70
(4)預金  90、借金30、預金と借金の差額60

ご覧のように支払後は預金が減るだけでなく預金と借金の差額が減っています。ということは財政状態が悪化したということですから光熱費の支払は損失です。したがって損金計上になります。

●まとめ
預金=資産、借金=負債、預金と借金の差額=純資産、と言い換えて上記をまとめると「損金とは純資産を減らす取引の計上方法である。資産が減っても純資産が減らない取引は損金計上できない」ということになります。

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