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夏は、中小企業オーナー・不動産オーナーへの訪問タイミング　2023.08.14

●お伝えしたいこと
夏は中小企業オーナー・不動産オーナーへ訪問するいいタイミングではないでしょうか。6月は類似業種比準価額のための上場会社データが、7月は路線価が、それぞれ国税庁から公表されるからです。

自社株式や土地の相続税評価額を試算しておくことは将来の相続・事業承継のために大切ですが、忙しい日常でそのことを意識するのは難しいものです。そこでこれらの公表をきっかけに年一回、試算してみることは大切です。
（注）公表時期は毎年ほぼ同じですが、多少ずれることもありますのご注意ください。

●類似業種比準価額のための上場会社データ
類似業種比準価額を計算において当社と比較する要素である上場会社の「配当」「利益」「純資産」が公表されます。これらはその年中に贈与・相続した自社株式の評価に使います。

なお類似業種比準価額の計算には上場会社の「株価」も必要ですが、これについては6月時点では1～4月までの株価を公表し、5月以降の株価は、8月、10月、11月、翌1月に順次公表されます。なお、評価額の試算であれば、順次公表される株価を追いかける必要はなく、6月公表の「株価」を使うだけで十分です。

●路線価
路線価はその年中に贈与・相続した土地の評価に使います。また路線価は会社が土地を所有している場合は自社株式評価に必要な情報です。
（注）建物が建築ができない土地、田畑などは路線価ではなく別の方法で評価するのでこの記事には関係ありません。

●図で説明
以下は公表月に丸印を付した表です。。●印の月が重要です。自社株式に関する○印の月ですが、試算するだけであればこれらを追いかける必要はありません。