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給与年収103万円の壁は結局どうなったか 2025.05.12
●お伝えしたいこと
結局、160万円の壁になりました。
給与年収○○円の壁とは「ここまでなら所得税が課されないという年収の額」のことで、パートの主婦やアルバイトの学生などの年収についてよく使われる言葉です。
改正前は103万円でしたが、与党は令和6年12月に令和7年度税制改正大綱で123万円に引上げると発表しました。しかし野党が引上げ幅が小さすぎると反対したため、その後、与野党の議論が続きました。そして令和7年3月に国会で成立した最終法案では160万円になりました。
与野党の議論は、給与年収の壁を引上げるための給与所得控除と基礎控除(所得控除のひとつ)をどのように増やすかという点でした。そして給与所得控除は税制改正大綱と同じ結果、基礎控除は税制改正大綱と違う結果、となりました。
●課税されない給与年収額を計算式で表すと・・・
①令和6年までの税制
給与所得48万円(給与年収103万円-給与所得控除55万円)-基礎控除48万円=課税対象0円
②令和6年12月の令和7年度税制改正大綱
給与所得58万円(給与年収123万円-給与所得控除65万円)-基礎控除58万円=課税対象0円
③令和7年3月に国会で可決された最終案
給与所得95万円(給与年収160万円-給与所得控除65万円)-基礎控除95万円=課税対象0円
●一覧表で整理
上記①②③の給与所得控除と基礎控除を表で整理します。